治療に、ともに向き合います。
治療歴やご年齢、卵巣機能なども考慮しながら、おひとりおひとりにあった方法をご提案しています。基本的な検査や処置は当院で行なっておりますが、体外受精など一部の高度不妊治療については連携医療機関であるメディカルパーク湘南(小田急線・湘南台駅すぐ)と協力することで患者さんにあった方針を決めていくオーダーメイドの治療を行っています。優しい気持ちに包まれた、居心地の良い治療空間を目指しています。
こんな困り事はないですか?
困ったことがあったらすぐに当院を受診ください。
不妊症について
- 1年以上妊娠できない
不育症について
- 初期流産をくりかえしている
原因が特定できない
- 不妊の場合、一定数原因が特定できないケースがあります
- 他の医療機関と連携しており、さまざまなケースに対応してきました
男性不妊、女性不妊について
- 男性、女性、それぞれの不妊のことが知りたい
治療内容
メディカルパーク入間では、体外受精についてはメディカルパーク湘南(小田急線・湘南台駅すぐ)と協力しています。基本的な検査や処置は当院で行いますが、採卵や移植など高度な治療が必要な日のみ湘南への受診をご案内する場合があります。生理が始まったら、3日以内に当院で採血をして、膣超音波で卵巣に遺残卵胞がないかを確認します。採血の結果は約2時間で出ますので、院内で待っているか、外に出て待っていても大丈夫です。
男性不妊
無精子症
無精子症とは精液中に精子が全く見られない状態を無精子症といいます。 精液検査で精子が確認出来ない場合、無精子症の可能性があります。
- 症状
- 精子がまったくいない
- 治療法
- 他人の精子を用いた人工授精(生まれた子供は養子ではなく嫡出子として扱われます。)
精子死滅症
精子死滅症とは精液中に精子はいるがすべて死滅している状態を精子死滅症といいます。 精液検査で精子がすべて死滅している場合、精子死滅症の可能性があります。
- 症状
- 精子はいるが、すべて死んでいる
- 治療法
- 他人の精子を用いた人工授精(生まれた子供は養子ではなく嫡出子として扱われます。)
精子減少症
精子減少症とは精液中に精子はいるが数が少ない状態を精子減少症といいます。 精液検査で精子の数が基準値よりも少ない場合、精子減少症の可能性があります。
- 症状
- 精子はいるが、数が少ない
- 治療法
- 状況に合わせた治療提案
精子無力症
精子無力症とは精液中に精子はいるが精子になんらかの問題がある状態を精子無力症といいます。 精液検査で精子運動率が基準値よりも少ない場合、精子無力症の可能性があります。
- 症状
- 精子の数はいるが、動いている精子の割合が少ない(一見正常そうに見えるが、受精能力がない精子)
- 治療法
- 状況に合わせた治療提案
男性不妊症への具体的な治療例
- 他人の精子を用いた人工授精(AID(提供者)から精子の提供を受け、注射器で子宮内に注入。他人の他人の精子を用いた人工授精)を行なう。生まれた子供は養子ではなく嫡出子として扱われる。)
- 内服、注射で精子の状態をよくする
- 精子中に、細菌・白血球が混入している場合は、抗生物質・菌を殺す薬を服用する
- 精索静脈瘤がある場合は、それを切除
- 血液検査でホルモン異常がある場合はそれを治療
- AIH(夫の精子を注射器で子宮内に注入する人工授精。)
- パ-コ-ルAIH(夫の精子から良い精子を多数集めて人工授精)
- 経膣的に卵管内にAIH
- 経膣的に卵管内にGIFT(卵と精子を注入)
- IVF-ET(体外受精・胚移植)卵を注射器で採取し、精子を掛け合わせて受精卵をつくり、子宮内にいれる)
- 精子、受精卵の冷凍保存
※男性不妊症の治療はメディカルパーク入間で対応する治療と、体外受精など一部の高度不妊治療については連携医療機関であるメディカルパーク湘南(小田急線・湘南台駅すぐ)と協力して治療しています。
女性不妊
排卵の測定
不妊の相談で受診する場合は、少なくとも1~2ヶ月間基礎体温をつけていただきます。
- 診断方法
- 基礎体温/超音波で卵胞径の計測/女性ホルモンの分泌状態を調査
- 治療法
- 黄体化未破裂卵胞といって実際には排卵していないのに基礎体温が高温になることがあります。排卵が無い、悪い場合は排卵誘発剤を投与します。(内服・注射)
血中性ホルモンの測定
月経時、または月経直後に採血して血中の検査します。(3,000円~9,000円かかります)ホルモンが多すぎても、少なすぎても排卵が悪くなります。
- 診断方法
- 各種ホルモン検査
- 治療法
- 血中性ホルモンの測定を行い必要に応じて更に詳しいホルモン検査を行います。
卵管の通過性の検査
卵管に炭酸ガスや水を通してみて、卵管の通過性を調べます。卵管の通過性が良くなれば6ヶ月以内に妊娠する人がかなりいます。
- 診断方法
- 通気検査/通水検査/子宮卵管造影検査
- 治療法
- 調査の結果、両側卵管が完全に閉塞している人、両側卵管が無い人、卵管開口術、卵管形成術をしたが妊娠しない人は、体外受精(IVF-ET)をします。
頚管粘液検査
頚管粘液の分泌が少ないと、妊娠しにくいといわれています。
- 診断方法
- Hunner test(性交後精子上昇試験)/精子免疫検査/dd>
- 治療法
- 精子上昇試験を行いテストの結果が悪い場合はAIHを行います。
子宮付属器炎
子宮の周囲に、細菌・クラミジア・淋菌等が感染して、子宮付属器炎を起こします。
- 症状
- 下腹部痛・発熱・内診すると子宮の周囲が痛い
- 診断方法
- Hunner test(性交後精子上昇試験)/精子免疫検査
- 治療法
- 子宮付属器炎自体は内服(1~2週間)、注射ですぐに治るが、それによって起こった卵管周囲の癒着は剥離術を行なう。
子宮内膜症
本来、子宮の内側にあるべき子宮内膜が、子宮の外側、周囲にも散らばっている状態です。
- 症状
- 初期は自覚症状ほとんど無い/進行してくると強い月経困難症(生理痛)や性交痛
- 治療法
- 子宮内膜症や癒着を認めれば、子宮内膜症の焼灼、および、癒着剥離術を行ないます。
原因不明の不妊
いろいろ検査したが、男性にも女性にも決定的な、重大な、明らかな不妊の原因が無い場合があります。
- 診断方法
- 腹腔鏡検査/色素通水検査/卵管の通過性検査
- 治療法
- 自然妊娠ができない場合、患者さんのペースに合わせて治療を進めていきます。治療には、タイミング法、人工授精、そして体外受精や顕微受精という3つの段階があります。
女性不妊症への具体的な治療例
- ホルモン検査には男性ホルモン/女性ホルモン/LH/FSH(脳下垂体から分泌される卵巣刺激ホルモン)/プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)/甲状腺ホルモン/TRHテスト/LH-RHテストがあります
- 体外受精の成功率を高める為に、精子・卵・受精卵を凍結保存し必要な時に解凍して使うこともあります。
- 夫の精子に対する免疫が誤ってできてしまい、精子を攻撃している可能性がある場合は精子免疫検査を行います。
- 卵管周囲に癒着を認めれば腹腔鏡で癒着剥離術を行なう。(腹壁の傷が極小さく、2~3日の入院が多い。)
- 子宮内膜症にスプレキュア(点鼻)、または、タナゾ-ル(内服)を6ヶ月間使用する場合があります。治療終了後6ヶ月以内に妊娠する人もいます。
- 精子免疫検査は頚管粘液中、精液中、血中を検査します。
- タイミング法と人工授精は、比較的一般的な不妊治療として行われ、体外受精や顕微受精などの生殖補助技術(ART)とは異なります
※女性不妊症の治療はメディカルパーク入間で対応する治療と、体外受精など一部の高度不妊治療については連携医療機関であるメディカルパーク湘南(小田急線・湘南台駅すぐ)と協力して治療しています。