アフターピルは、避妊に失敗した場合や避妊をしなかった場合に、妊娠を防ぐために使用する緊急避妊薬です。性交後、できるだけ早く服用することで妊娠の可能性を大幅に減らすことができます。当院では、適切な医療指導のもと、アフターピルの処方を行っています。
アフターピルの種類と効果
レボノルゲストレル(LNG)製剤
服用期限:性交後72時間(3日)以内
効果:72時間以内に服用することで、妊娠の可能性を約85%減少させます。早く服用するほど効果が高まります。
ウリプリスタル酢酸エステル(UPA)製剤
服用期限:性交後120時間(5日)以内
効果:より長い時間内での効果が期待できますが、早めの服用が推奨されます。
服用の流れ
-
診察と相談
医師が患者さんの健康状態や服用可能な時期を確認し、適切な種類のアフターピルを処方します。
-
服用
処方を受けたら、指示された方法で速やかに服用してください。
-
アフターフォロー
ピルの服用後、次回の生理が1週間以上遅れた場合は妊娠の可能性がありますので、必ず再診してください。
必要に応じて、避妊相談や精神的ケアも提供します。
注意事項とリスク
副作用
- 吐き気、嘔吐、頭痛、倦怠感、不正出血などが起こる場合があります。
- 吐き気が強く、服用後3時間以内に嘔吐した場合は、効果が減少する可能性があるため、再度相談が必要です。
避妊効果の限界
- アフターピルは避妊を確実にするものではありません。妊娠を完全に防ぐことはできない点をご理解ください。
継続的な避妊法ではありません
- アフターピルはあくまで緊急避妊のための薬であり、日常的な避妊方法として使用するものではありません。低用量ピルなどの定期的な避妊法をご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)
アフターピルはどのくらい早く服用すればよいですか?
できるだけ早く服用することが推奨されます。特にレボノルゲストレル製剤は、性交後72時間以内が有効期限です。
生理が遅れた場合、どうすればよいですか?
生理が1週間以上遅れる場合は妊娠の可能性があるため、早めに医師の診察を受けてください。
事前にアフターピルを処方してもらえますか?
当院では、予備としてのアフターピルの処方も可能です。必要に応じてご相談ください。
服用後、すぐに避妊を始められますか?
可能です。アフターピル服用後も通常の避妊法を使用してください。